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舛次 崇 展/Takashi Shuji 絵画


2008.5.24 [sat] – 6.1 [sun]
舛次 崇  Takashi Shuuji
1974年生まれ(兵庫県生まれ 兵庫県西宮市在住)
1993 すずかけ作業所(兵庫県西宮市)の絵画クラブに参加
1996 ワンダーアートコレクション金賞受賞
1997 個展「幸福な植物たち」(ギャラリーアライ/西宮)
2000 よろこび•びっくりアート展(富岡市立美術博物館)
2003 アウトサイダー•アートフェアー(ニューヨーク)
2006ライフ展(水戸芸術館現代アートセンター)
2008 JAPON展(アール•ブリュット•コレクション/スイス)
作品収蔵:アール•ブリュット•コレクション
彼は満面の笑顔で悠然とアトリエに入って来る。眼前に置かれたモチーフを嬉しそうにまじまじと見て、小首をかしげている。青い小さな紙箱「シュウチャンBOX」の中の画材をのんびりと確認する。と、やおらノッソリと紙に覆い被さり、いきなり黒いかたまりを描き始めるのだ。そのかたまりは何なのか。何になってゆくのか。見ていてもしばらくは皆目分からない。30分ほどしてやっとそれが何か分かって来るが、その時にはもう次の不可思議な形のかたまりを描き始めている。そんなペースである。
彼はすずかけ絵画クラブに18才から(1992年)参加した。熱烈な阪神タイガースファンで、甲子園球場のメインポールやスコアーボードの絵ばかりを描いていた。きっちり全てのスコアーボード文字を描くのだが、その後必ずそれを同じ黒のクレヨンで塗り込めていくのだ。背景の青空以外は全て真っ黒の四角いかたまり、という絵が何枚も続いた。
2年ほど経った頃のある日、たまたま机の上に枯れた植物の植木鉢があり、彼は自らそれを見て描いていたのだが、独特の視点で捉えたカタチが実にユニークな面白い絵だった。それ以後、目の前に置かれた植物の鉢や、日常品を見て描くようになった。しかし彼は、作品全体のバランスやムーブメントなどという、一般的な絵画教育とは無縁の方法で描いてゆく。彼は対象をじっと見てはいるが、その形をトレースしているのではなく、どうやらそのモチーフから受ける「感じ」を直感的に受信して描いているようだ。
そして面白いことに彼の意識は、今自分が描いているその近視眼的部分にのみ集中していて、その先のことには何の見通しも配慮も無い。だから描き進んで紙の端が来ると、形成されていた形はそこで潔くプッツリと終わることになるのだ。まさに自然流である。作品全体を一度も見ること無く、ひたすら顔を真っ黒にして至近距離での描画が3時間ほど続く。
彼にとってモチーフは単なる入り口で、彼の造形センサーにスイッチを入れる道具でしかないように見える。描き始めて時間が立つにつれ、彼の興味はもうモチーフそのものからは遠く離れ、黒い形を変形したり増殖したりして、誰も知らない別の世界に潜って一人遊んでいるように思えることがある。
描き終わると、すっくと初めて立ち上がり、深海からゆっくり浮上してきたようなすがすがしい笑顔。顔はパステルの粉で黒々としてはいるが、満足げな笑顔でのっそりと帰って行く。               (はたよしこ)
アールブリュット/交差する魂 展

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