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松下 高文 展/Takafumi Matsushita ガラス


― モノトーンの空 ―
2008.1.16 [wed] – 1.27 [sun]
金沢に移り住み、8回目の冬が訪れました。
金沢の冬の空は、グレーの雲に覆われて、
雨や雪、みぞれやあられ、常に空から何かが降ってきます。
街の景色はグレーの空を背景に、モノトーンに色彩を落とし、
息をひそめて、遠い春を待っているよう。
そんな金沢の冬の色彩を切り取った、ガラスの器を中心に、
寒い夜を暖かく過ごすための照明などもお届けいたします。
松下さんは、浜松という温暖な気候に生まれ育っています。
「金沢に移り住んで身をもって感じたのは、四季がはっきりと違って感じとれるということでした。特に冬は、精神的にも凹んでしまいそうな、暗い空が続きます。毎年冬になると、やっぱり此処には慣れないなあ、、、と、いつも思ってきました」
春先には、思いもよらない明るい色彩のファッションを好んだりと、季節が持つエネルギーに、気持ちが繊細に反応している自分を改めて感じたそうです。
気がついたら、ガラス制作にあたっても、あえて選んだ色調が季節に大きく左右されていました。
「住んでいるからこそ、知らずに反応している季節感を、素直に作品のテーマにしてみたくなりました」と。。。
この2月、姫路にご自分の工房設立が決まった松下さん。
すぐにも金沢を離れる松下さんにとって、その冬景色は作品として留めたいと思うほど愛おしい、印象的な記憶の色なのでしょう。
「サボア・ヴィーブル初個展の課題だった“ぐい呑み”の完成度を、より上げてみよう。また、照明器具にも挑戦してみよう。。。 作家としての成長を見てもらおうと、あえて、自分にプレッシャーをかけています」と、話してくださいました。
ヨーロッパの伝統的なガラス技法を書物で勉強しては試し、自分なりのアレンジを試行錯誤しているガラス作家です。
華飾に使われるパーツも、ますます手の込んだものとなり、より完成度の高い作品に仕上がりそうです。
松下さんにとっての大きな節目であり、記憶に残る個展になりそうです。

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