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矢沢光広・矢沢寛彰 漆展/Yazawa Mituhiro Hiroaki 漆器


2006.11.18 [sat] – 11.26 [sun]
矢沢さんにとって”漆の仕事”は天職と言っても良いでしょう。その漆器は、使う程に深く味わいが増し、禅味にも似た穏やかな気持ちにさせてくれます。
使い込んだ器は、やがて自分の目にも判る程、透明度とつやが増し、はんなりと漆の魅力をたたえます。この頃になって、ようやく作家の意図した漆の風合いに出会うことになります。
矢沢さんの漆器は、使われることを喜んでいるようにも思えます。心憎いまでに気づかわれた無理のない自然な曲線、そして”塗り立て”という刷毛で上塗りしたままの暖かい質感は、傷を恐れず使って欲しいという作家の想いそのままです。
修理が可能で、孫子の代まで使える漆器は、丈夫さが命です。
”特に下地は、漆が長持ちするか否かの重要な点ですから、上質の漆を充分に使用しています”というご本人の言葉どうり、丈夫さには並々ならぬ配慮がされています。
目に見えない下地こそ、作った人の言葉とお人柄を信じるしかないのです。
必然性を重んじ、漆という素材の底知れぬ長所を生かすべく仕事に取り組んでいる矢沢さんの漆器は、こねくり回した嫌らしさのない、美しい形に納まっています。丈夫だからといって無骨な印象はなく、お人柄そのままに無理強いのない素直な形と品格を備えています。
”物には実態がないからこそ、とらわれのない気持ちで、毎日の事を、今を、おろそかにしたくないんだよね”という信条の矢沢さん。
今回は、ご子息の寛彰さんの仕事も加えた初の2人展です。
ストアコラムのカテゴリー『つくる・人』  ぜひご覧下さい

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